導入前の状況

原材料メーカーA社は、2010年代初めに基幹システムを一新しましたが、古い技術を多用していたため、システムの拡張やデータ連携を柔軟に行えない課題を抱えていました。
さらにシステムの改修や運用を特定の担当者に依存してきたため(属人化)、システムがブラックボックス化し、改修などを迅速に行えない問題が生じていました。
また他システムとの連携を手作業やExcelで行う仕組みであったため、以下のような課題も起きていました。
・業務数が多く、非効率
・リアルタイム性に欠ける
・情報を一元管理できない
・必要な管理情報をタイミングよく確認できない
RPG技術者やIBM iエンジニアの確保が困難になりつつあったので、システムの継続性や今後の保守・維持に大きな不安がありました。そのため、IBM iから別プラットフォームへの移行も検討していました。

クレスコ・ジェイキューブからのご提案

✔ 他プラットフォームへの全面移行は行わず、現行機能を極力活かして、再構築コストの節減とシステム改築のリスクを低減させる
✔ 現行のRPG ⅢやCLをILE RPG・IL CLへバージョンアップし、新しいシステム環境への対応を図る
✔ 従来の5250ベースのシステムをWeb化する。IBM iへの接続はすべてHTTPベースとし、IWS(Integrated Web Services)サーバー経由で、RPGプログラムやCLプログラムなどと連携させる
✔ IWSがデータベースへの接続を処理し、REST接続によりSQLを直接利用できるようにする
✔ 新システムの運用・保守は、クレスコ・ジェイキューブが担当する
新システムの導入効果

✔ 手作業の多い仕組みから自動化をベースとするシステムへの転換
✔ システムの保守や維持・管理を安心して継続できる現代的な技術の採用
✔ 業務と情報を一元管理できる仕組みの実現
✔ リアルタイム性の大幅な向上

使用した主なツール・デバイス・技術

・IBM iシステムのWeb化、Webアプリケーション利用
・IWS(Integrated Web Services)サーバー
・RestAPI