
岡部 一夫
第2事業本部
本部長
―― 2026年4月に当社の組織体制が事業本部制に移行し、岡部さんは第2事業本部の本部長に就任しました。担当領域について教えてください。
岡部 第2事業本部の傘下には第3事業部と第4事業部が入り、第3事業部では製品ベースのビジネス、第4事業部ではお客様ベースのビジネスを推進します。私は3月までお客様ベースのビジネスを担当していましたが、その機能は第4事業部に引き継がれ、新たに製品ベースの事業領域が担当範囲に加わりました。
―― 第3事業部ではどのような製品を扱っているのですか。
岡部 主な製品としては、日本IBM様の統合設備管理プラットフォーム「Maximo」、サービスナウ社様の統合業務管理プラットフォーム「ServiceNow」、電通総研様のHCM(人的資本管理)ツール「POSITIVE」、そして日本IBM様のSIコアである「iSeries Site」および新製品の「IBM ERPフレームワーク」などがあります。
―― 第4事業部は、当社と長くお付き合いいただいているお客様が中心ですね。
岡部 そのとおりです。旅行、証券、エンタメ事業会社のシステム開発・保守・運用を長年にわたりご支援しています。
―― 第2事業本部の重点施策は何ですか。
岡部 いくつかありますが、「高付加価値分野の拡大」「生成AIの活用促進」「チーム対応力の強化」「次世代リーダーの育成」などです。
「高付加価値分野の拡大」については、特に製品ベース分野における取り組みです。製品の持つ優れた機能に当社の技術・知見を組み合わせることで、お客様の多様なニーズに的確に応え、付加価値の高いサービス提供を目指します。
「チーム対応力の強化」については、特に長いお取引のお客様に対して、そこで培った技術や経験をもつエキスパートがお客様の課題解決に当たるケースが多くあり、その信頼に依存していたことも否めないと思っています。今後はその強みを活かしつつ、組織としての対応力を高め、チームが一丸となって対応できる体制を強化していく必要があります。
そのためには、技術者、とくに若手エンジニアの育成に注力しつつ、今後増加が見込まれるプロジェクトや案件を担い、事業をリードしていく「次世代リーダーの育成」が重要なテーマです。
―― 生成AIについてはいかがですか。
岡部 生成AIは今後ITビジネスのさまざまな局面で活用されていくでしょう。第2事業本部ではまず、お客様ベースの保守や運用業務の効率化や高度化に生成AIを活用できないか検討を進めています。こうした取り組みは、お客様への価値向上にもつながるものと考えており、現在検証を進めています。
―― 4月に行った社長インタビューの中で深井さんは、「社員が300人を超えたら、会社は組織と仕組みで動いていくことが必要になる。そのために事業本部制へ移行し、今後は各本部長が自らの判断で部門を動かし、より機敏に事業を展開していくことになる」とお話しされています。岡部さんは第2事業本部をどのような事業本部にしたいと考えていますか。
岡部 それは「一体感」のあるチームです。当社は設立(2022年)から4年間に5社が合流し、昨年10月にはアイエステクノポートがグループ会社となりました。社員同士は設立当初から和気あいあいとした雰囲気で取り組んできましたが、現時点では、さらなる一体感を醸成する余地があると認識しています。 そうした中で、200人近い社員が1つの事業本部に集まったことから、「一体感」をテーマにメンバー全員が同じ方向を向いて協力し合えるような事業本部を作っていきたいと考えています。
―― そのためには何が必要でしょうか。
岡部 現場の人たちの意見に耳を傾け、課題を共有しながら組織全体で支え合っていく姿勢です。そのためには、メンバー一人ひとりが真摯であることが重要だと考えています。
経営学者P・F・ドラッカーの言葉にもあるとおり、
「一緒に働けば、その者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。しかし、真摯さの欠如だけは許さない」(『現代の経営』から)
つまり、真摯さによって信頼が生まれ、一体感が醸成されていくのだろうと思います。
また、それと同時に、「楽しむ」というマインドも必要だと思っています。当社の社名は「ジェイキューブ」ですが、
Joy in Work!(仕事を楽しむ!)
Joy in Growth!(自己の成長を楽しむ!)
Joy in Life!(人生を楽しむ!)
という3つのJoyの頭文字に由来しています。当社は現在「第2の創成期」へ入りましたが、今こそ会社設立の原点に戻り、「楽しむことが最高のパフォーマンスを生む」という考えのもとで、成長を続けていきたいと考えています。
―― 第2事業本部の強みは何ですか。
岡部 製品ベースのビジネスとお客様ベースのビジネスが1つの事業本部に集結し、それぞれの強みと特質を活かしたビジネスを、より柔軟かつダイナミックに展開できる環境を整えているということです。つまり「製品ベースビジネス」×(かける)「お客様ベースビジネス」が当事業本部の強みになります。
―― その相乗効果を生む「×」の取り組みは進んでいますか。
岡部 以前、異なる事業部にあったチームを第3事業部へ移管し、技術と経験を融合させた取り組みを進めています。まだスタートしたばかりではありますが、大きな可能性を感じています。

